工事完了報告書とは
工事完了報告書は、契約した工事が終わったあとに、工事の内容・工期・使用材料・検査の結果を、発注者に知らせる書類です。発注者に完了を確かめてもらい、受領の印をもらうと、工事が終わったことと、その日付が書面に残ります。施工前と施工後の写真を添えると、したことが伝わりやすくなります。
検査項目の例
工事の種類ごとの、工事が終わったあとに確かめる項目の例です。左の列の「例文」で選ぶと、検査の結果の表に入ります。
試運転・吹出温度
運転音・振動
ドレンの排水
冷媒配管の漏れ
絶縁抵抗の測定
接地抵抗の測定
通電・点灯の確認
器具の取付・回路の表示
通水・排水の流れ
配管の漏れ(水圧試験)
器具の取付状態
保温の状態
仕上がりの外観
寸法・位置
取合いの納まり
清掃・残材の撤去
工事完了報告書の書き方
「どの工事を・いつからいつまで・どこで・何をして・どう確かめたか」が1枚で分かるように書きます。欄ごとに書くことと、記入例をまとめました。
| 欄 | 記入内容 | 記入例 |
|---|---|---|
| 発注者 | 工事を頼んだ会社や人の名前。契約書や注文書のとおりに | 株式会社サンプル 様 |
| 工事件名 | 契約書や注文書の工事名のとおりに | サンプルビル 空調設備更新工事 |
| 工事場所 | 工事をした建物の名前と住所 | サンプルビル(東京都○○区○○1-2-3) |
| 工期 | 工事を始めた日(着工日)と、終えた日(完了日) | 2026年10月26日〜2026年11月4日 |
| 報告日 | 報告書を出す日 | 2026年11月5日 |
| 施工内容 | 施工箇所ごとに、したことを1行に1つずつ | 3階 事務室:室内機(天井カセット形)の据付 |
| 使用材料 | 取り付けた機器や材料の品名・メーカーと型番・数量 | 室内機・○○製ABC-112・2台 |
| 検査の結果 | 工事のあとに確かめた項目と結果。測った値は備考に | 試運転・吹出温度:合格(冷房の吹出温度14℃) |
| 特記事項 | 工事中に変えたこと・発注者に伝えたいこと・今後の手入れ | フィルターは2週間ごとの清掃をおすすめします。 |
| 写真 | 同じ場所を、施工前と施工後で同じ向きから | 施工前/施工後 |
| 発注者の確認 | 発注者が完了を確かめた日と、受領の印 | (発注者の受領印) |
書き方のポイント
- 工事件名と工期は、契約書や注文書と同じ書き方にすると、契約や請求書と照らし合わせやすくなります。
- 施工内容は、施工箇所と内容を分けて書くと、どこで何をしたかが一目で分かります。
- 検査の結果は「合格」だけでなく、測った値(吹出温度・絶縁抵抗など)を備考に書くと、次の点検のときに比べられます。
- 施工前と施工後の写真は、同じ場所を同じ向きで撮ると、違いが伝わります。写真が多いときは、写真台帳に分けて添えます。
- 発注者の確認の日付と受領印をもらったら、控えを残しておきます。
工事が終わったときの通知と検査
工事完了報告書の形や出す時期は、契約や発注者によって違います。国土交通省の中央建設業審議会が作り、使うことを勧めている標準請負契約約款(建設業法第34条第2項)では、工事が終わったときの流れを、次のように決めています。
| 約款 | 工事が終わったとき |
|---|---|
| 公共工事標準請負契約約款 第32条 | 受注者は、工事を完成したときは、その旨を発注者に通知します(第1項)。発注者は、通知を受けた日から14日以内に、受注者の立会いのうえで検査をして、結果を受注者に通知します(第2項)。検査に合格しないときは、受注者が直ちに直して、また検査を受けます(第6項)。 |
| 民間建設工事標準請負契約約款(乙) 第16条 | 個人住宅の建築など、民間の小規模な工事の約款です。受注者は、工事を完了したときは、設計図書のとおりに行われていることを確かめて、発注者に検査を求めます(第1項)。 |
実際の契約で使っている約款と、発注者の指定の様式があれば、そちらに合わせてください(出典:国土交通省「建設工事標準請負契約約款について」・公共工事標準請負契約約款(PDF)・民間建設工事標準請負契約約款(乙)(PDF)。どちらも令和7年12月2日の改正までの版を、2026年11月7日に確かめました)。
くわしい使い方
部品とブロック
左の列の「+ 追加」から入れます。ブロックは、よく使う部品の組み合わせで、入れたあとも中の部品を自由に直せます。
| 部品 | 使いどころ |
|---|---|
| テキスト | 題・名前・会社名・見出し・注意書き。字を空にすると、書き込む欄(Excelで記入するマス)になります |
| ボックス | 部品を横か縦に並べる入れ物。枠・塗り・余白・間隔を付けられ、ボックスの中にボックスも入れられます |
| 表 | 作業内容・点検項目・部品の一覧。列の名前・幅・種類と、行の数を変えられます |
| 写真の枠 | 作業前・作業後の写真。用紙の上で押すと、写真を貼れます |
| チェック | □良 □否 のような、選ぶ印 |
| 画像 | 会社のロゴ・印影・図 |
| 線・改ページ | 区切りの線と、2枚目へ送る所 |
| ブロック | 記入欄・日付・記入欄(複数行)・写真・写真2枚・押印の枠・選択肢・見出し・会社の情報・宛名・点検の表・合計の欄 |
| カスタム | ボックスの設定の「ブロックとして保存」で残した、自分のブロック(無料会員)。どのテンプレートにも入れられます |
主な操作
| 操作 | やり方 |
|---|---|
| 欄を足す | 左の列のいちばん下の「+ 追加」。ボックスの中に足すときは、そのボックスを開いて、中の「+ 追加」 |
| 欄を外す | 行の右の ×(確かめが出ます)。外しても「元に戻す」で戻せます |
| 並べ替える・ボックスに入れる | 行の左のつまみ(⋮⋮)をつかんで動かします。閉じたボックスの行の右半分に落とすと、その中へ入ります。スマホは、つまみに指を置いたまま動かします |
| いくつかをまとめて囲む | Shiftを押しながら、左の行か右の用紙の部品を押して選びに足し、⌘G(Ctrl+G)で1つのボックスに。複製・切り取り・外すも、まとめてできます |
| 別のボックスへ移す | ⌘X(Ctrl+X)で切り取り、移す先を選んで⌘V(Ctrl+V)。選んだ部品のすぐ下に入ります(中を開いたボックスを選んでいれば、その中の終わりに) |
| 設定を変える | 左の行か、右の用紙の欄を押すと、その部品の設定が開きます |
| 横に並べる | 部品をボックスに入れ、ボックスの「並べ方」を「横」にします |
| 幅を変える | 設定の「幅」で、最大(残りいっぱい)・指定(mm)・自動(字に合わせる)。横に並んだ欄の境目は、用紙の上でつまんでも変えられます |
| 字を変える | 右の用紙の上で、そのまま書きます。大きさ・太字・寄せ・飾り(下線・枠・左に帯・塗り)は設定で |
| よく使う形を残す | ボックスの設定の「ブロックとして保存」。中の部品とロゴなどの画像ごと残り、「+ 追加」の「カスタム」から入れられます(無料会員) |
| 枠や線を付ける | ボックスの「枠・塗り」と「枠の辺」(全部・上下・下だけ・左右)と「線」(太さ・点線)。区切りには「線」の部品 |
| 写真を貼る | 右の用紙の写真の枠を押します(写真は送らず、このページの中だけで扱います) |
| 表に、まとめて入れる | Excelから何行かをコピーして、表のマスに貼り付けます |
| 用紙を変える | 頭の帯の「用紙設定」で、大きさ(A4・A3・B5)・向き・余白・間隔 |
| 作成する | 「Excel作成」で記入して使うExcelのひな形に、「PDF作成」で印刷して手で書く用紙に |
キー
| 操作 | Mac | Windows |
|---|---|---|
| 外側のボックス(1つ上の段)を選ぶ | Esc | Esc |
| 選んだ部品(いくつかでも)を、ボックスで囲む | ⌘+G | Ctrl+G |
| ボックスの囲みを外す | ⇧+⌘+G | Ctrl+Shift+G |
| 部品を選びに足す | ⇧+クリック | Shift+クリック |
| 選んだ部品を複製する | ⌘+D | Ctrl+D |
| 選んだ部品をコピー・切り取り | ⌘+C・⌘+X | Ctrl+C・Ctrl+X |
| 選んだ所に貼り付け | ⌘+V | Ctrl+V |
| 選んだ部品を外す(確かめが出ます) | Delete | Delete |
| 元に戻す | ⌘+Z | Ctrl+Z |
業種ごとの使いどころ
よくある質問
- 作業報告書との違いは?
- 作業報告書は、点検や修理など、その日の作業の内容をお客様に伝える書類です。工事完了報告書は、契約した工事が終わったことを発注者に知らせる書類で、工期・使用材料・検査の結果を書き、発注者の確認(受領印)をもらいます。点検や修理の報告には、作業報告書のテンプレートが向いています。
- 工事完了報告書は、いつ出しますか?
- 出す時期は、契約や発注者によって違います。公共工事標準請負契約約款では、受注者は工事を完成したときに発注者へ通知し、発注者は通知を受けた日から14日以内に検査をします(第32条)。発注者に決まった時期や様式があれば、それに合わせます。
- 竣工報告書や工事完了届と同じものですか?
- 工事が終わったことを知らせる書類は、竣工報告書・工事完了届・完成報告書などとも呼ばれ、名前や書く欄は、会社や発注者によって違います。発注者に指定の名前や様式があれば、それに合わせてください。このテンプレートは、用紙の題を押すと、字を書き替えられます。
- 検査項目は変えられますか?
- 変えられます。「例文」で工事の種類(空調・電気・給排水・修繕)を選ぶと入れ替わり、表のマスで直接書き替えられます。行は、表の設定の「行の数」で増やせます。結果の選択肢(合格・不合格・該当なし)も、列の設定で変えられます。
- 写真をもっと載せられますか?
- 「+ 追加」の「写真2枚」で増やせます。1枚に収まらないと、次の用紙へ続きます。写真が多いときは、写真台帳のテンプレートで別に作って添えると見やすくなります。
- 公共工事の完成の書類に使えますか?
- 公共工事では、完成の通知や検査の書類の様式を、発注者が決めていることがあります(例:滋賀県の工事検査の様式)。発注者の指定の様式があれば、そちらを使ってください。
- エクセルで直せますか?
- 直せます。「Excel作成」で、パソコンで記入して使えるファイルになります。欄や字を自社の書式に合わせて直したファイルも、自社の業務や取引先のために、自由に使えます。
- 手書きで使えますか?
- 使えます。「PDF作成」で印刷すれば、書き込む所に手で書けます。
- 会社のロゴを入れられますか?
- 入れられます。「+ 追加」の「画像」でロゴを入れ、好きな場所に置きます。
- 作った形を残せますか?
- 無料会員は「設定保存」で、名前を付けて残せます。次からは「保存済みの設定」から選ぶだけで、同じ形になります。
- 何回でも作れますか?
- 登録なしのフリーは月10回・1回に用紙5枚まで、無料会員(登録は無料)は月30回・1回に用紙10枚まで、プロは回数の上限なし・1回に用紙100枚までです。「Excel作成」も「PDF作成」も1回と数え、ほかのテンプレートの作成と合わせて数えます。
1検査項目を選ぶ
2工事の内容を書き込む
3Excel・PDFで作成




