作業ごとの記入例
設備の保守の作業ごとの例です(書き方の例で、実際の会社の手順ではありません)。左の列の「例文」(スマホは、表のマスを押して開く窓)から選ぶと、手順・急所・危険と対策のほか、作業名・目的・作業の範囲・作業人数・必要な資格・道具と材料・保護具・異常時の措置も入ります。手順の行は「主な手順:急所(危険→対策)」の形です。自社の作業に合わせて直して使ってください。
作業名:天井カセット形空調機のフィルター清掃
必要な資格:なし(社内の教育を受けた人)
保護具:保護帽・保護めがね・防じんマスク・手袋
①運転を止める:リモコンで止め、ファンが止まってから電源を切る(ほかの人が運転を始める→「点検中」の札を掛ける)
②下を養生し、脚立を立てる:開き止めを掛け、平らな床に置く(脚立から落ちる→天板に乗らず、1人が押さえる)
③吸込グリルを外す:留め具を外し、両手で支えて下ろす(グリルが落ちて当たる→2人で受け渡す)
④フィルターを外す:ほこりを落とさないよう、袋に入れて下ろす(ほこりが目に入る→保護めがねとマスクを着ける)
⑤フィルターを洗う:掃除機でほこりを取り、中性洗剤で洗って陰で乾かす
⑥フィルターとグリルを戻す:向きと留め具を確かめる(脚立から落ちる→無理に手を伸ばさず、脚立を動かす)
⑦試運転して片付ける:風の出方・異音・水漏れと、工具の置き忘れを確かめる(利用者がつまずく→工具は1か所にまとめる)
作業名:分電盤の点検(停電して行う)
必要な資格:電気工事士(配線を直すとき)
保護具:保護帽・電気用ゴム手袋・保護めがね・絶縁靴
①停電を知らせる:止まる設備と時間を、お客様と関係者に伝える(知らずに機器を使う→掲示と声かけで知らせる)
②ブレーカーを切る:切る回路を、図面と名札で確かめる(別の回路を切り感電する→図面と実際の回路を照らし合わせる)
③施錠し、札を掛ける:「通電禁止」の札を掛け、鍵は作業者が持つ(ほかの人が電気を入れる→施錠するか、監視の人を置く)
④検電する:検電器が鳴ることを先に確かめてから当てる(電気が残っていて感電する→無電圧を確かめてから触れる)
⑤端子と配線を見る:締め付けの印のずれ・変色・焦げを見る
⑥絶縁抵抗を測る:負荷を外して測り、測ったあとは放電する(測る電圧で感電する→測る間は回路に触れさせない)
⑦送電して確かめる:工具の置き忘れを確かめ、送電後に機器が動くかを見る(感電する→作業者が離れたことを確かめてから入れる)
作業名:天井の照明のランプ交換
必要な資格:なし
保護具:保護帽・保護めがね・手袋
①スイッチを切る:壁のスイッチを切り、「点検中」の札を掛ける(感電する→消えたのを確かめてから触れる)
②下を片付け、脚立を立てる:開き止めを掛け、通る人を止める(脚立から落ちる→天板に乗らず、1人が押さえる)
③カバーを外す:両手で支え、下の人に渡す(カバーが落ちて割れる→手渡しで受け取る)
④ランプを外す:熱いときは、冷めるのを待つ(やけどをする→冷めてから、手袋を着けて外す)
⑤新しいランプを付ける:器具の表示に合うランプか確かめる(合わないランプで発熱する→器具の表示を確かめる)
⑥カバーを戻して点ける:点灯とちらつきを確かめる
⑦古いランプを片付ける:割らずに箱に入れ、決まった所に出す(割れて手を切る→割れたら手袋で集める)
作業名:屋上の空調室外機の点検
必要な資格:なし
保護具:保護帽・手袋・安全靴
①屋上に上がる:鍵を借り、管理者に作業を伝える(夏は熱中症になる→水分と塩分を持って上がる)
②手すりと足元を確かめる:作業する所が、端から離れているかを見る(端から落ちる→手すりの無い端には近づかない)
③運転を止め、電源を切る:そばの開閉器を切り、札を掛ける(ファンに手を巻き込まれる→止まったのを確かめてから開ける)
④パネルを開けて見る:熱交換器の汚れ・配管の油のにじみを見る(板の縁で手を切る→手袋を着ける)
⑤試運転する:異音・振動・吹き出す風の温度を確かめる(回るファンに触れる→パネルを閉めてから運転する)
⑥片付けて下りる:工具と部材を屋上に残さない(風で物が飛んで落ちる→袋に入れて持ち帰る)
作業名:高所作業車での天井の設備の点検
必要な資格:高所作業車運転技能講習(作業床の高さ10m未満は特別教育)
保護具:保護帽・墜落制止用器具・手袋・安全靴
①作業計画を確かめる:場所の広さ・床の強さ・天井の高さを確かめる(作業車が倒れる→計画に合った車と置き場所にする)
②作業開始前点検をする:制動・操作・作業装置の働きを確かめる(思わぬ動きで挟まれる→異常があれば使わない)
③立入禁止にする:作業車の周りにカラーコーンを置く(下を通る人に物が落ちる→立入禁止にし、見張りを置く)
④アウトリガーを張り出す:平らで固い所に、全部張り出す(作業車が倒れる→地盤と張り出しを確かめる)
⑤作業床に乗り、器具を掛ける:墜落制止用器具を、作業床の決まった所に掛ける(作業床から落ちる→掛けてから上げる)
⑥上げて点検する:作業床から身を乗り出さない(天井の物に挟まれる→上を見ながら、ゆっくり上げる)
⑦下ろして片付ける:作業床を下げきってから器具を外す
作業名:消火器の機器点検
必要な資格:消防設備士か消防設備点検資格者(建物によって要る)
保護具:手袋・保護めがね
①設置場所を確かめる:一覧と照らし、全部の消火器を回る(通路で人とぶつかる→通る人に声をかける)
②置き方と標識を見る:倒れていないか、標識が見えるかを見る
③本体の外観を見る:腐食・変形・キズを見る(腐食した容器が破裂する→腐食した物は使わず、取り替えを伝える)
④安全栓と封を見る:安全栓が抜けていないか、封が切れていないかを見る
⑤圧力計を見る:指針が緑の範囲にあるかを見る(蓄圧式)
⑥製造年を確かめる:本体の表示で、製造年と使用期限を見る
⑦点検票に書く:不良は、場所と内容を書く
作業手順書の書き方
作業手順書は、1つの作業を、うまく・安全に・やりやすくできる順番に分け、手順ごとの急所(ポイント)をまとめた書類です。労働安全衛生規則では、雇い入れたときと作業内容を変えたときの教育の事項に「作業手順に関すること」があり(労働安全衛生規則第35条)、職長などの教育の事項に「作業手順の定め方」があります(同規則第40条)。この用紙は、厚生労働省の作業手順書作成要領の様式の例(作業名・作業範囲・人員配置・資格・保護具・過去の事故と災害・作業手順・急所・改定の記録)をもとに、設備の作業向けに「危険と対策」の列を足した形です。
| 欄 | 記入内容 | 記入例 |
|---|---|---|
| 作業名・管理番号 | 何の作業の手順か。番号を付けると探しやすくなります | 天井カセット形空調機のフィルター清掃・空調-001 |
| 作業人数 | その作業に就く人数 | 2人 |
| 作成日・改定日 | 作った日と、最後に直した日 | 2026年11月7日 |
| 承認・作成 | 作った人と、内容を認めた責任者の印か署名 | 作成者と工事部長 |
| 目的 | なぜその作業をするのか | フィルターの目詰まりを取り、冷暖房の効きを保つ |
| 作業の範囲 | どこから、どこまでの手順か | 運転の停止から、試運転するまで |
| 必要な資格 | 作業に要る免許・資格・教育。要らなければ「なし」 | 高所作業車運転技能講習 |
| 道具と材料・保護具 | 持っていく物と、身に着ける物 | 脚立・掃除機/保護帽・保護めがね |
| 過去の災害 | 同じ作業で起きた災害やヒヤリハット | 脚立の天板に乗り、落ちかけた |
| 主な手順 | 作業の順番を「〜を〜する」の短い形で | フィルターを外す |
| 急所(ポイント) | その手順の、成否・安全・やりやすさを分ける点 | ほこりを落とさないよう、袋に入れて下ろす |
| 危険と対策 | その手順で起こりうる危険と、防ぐ行動 | ほこりが目に入る:保護めがねを着ける |
| 異常時の措置 | いつもと違うことが起きたときに、どうするか | 水漏れがあれば運転を止めて連絡する |
| 改定の記録 | 直した日・直したこと・認めた人 | 2026年12月1日・手順5を追加・(印) |
書き方のポイント
- 主な手順は「フィルターを外す」のように短く書き、1つの行に1つの動きにします。急所になる言葉は手順の欄に混ぜず、急所の欄に書きます。
- 急所は、その手順が「成否、安全、やりやすく」の3つの点でうまくいくかを見て選びます(厚生労働省の作業手順書作成要領)。どの手順にも急所や危険があるとは限りません。無い行は空けておきます。
- 危険と対策には、KYで話し合ったことや、ヒヤリハットの報告を反映します(厚生労働省の作業手順書作成要領)。対策は「気を付ける」ではなく、行動の形で書きます。法令で決まった措置は必ず行い、そのうえで、危険な作業の廃止や変更、設備での対策、手順やマニュアルの整備、保護具の順に考えます(危険性又は有害性等の調査等に関する指針の10)。
- 作るときは、実際の作業を見て、作業する人の意見を聞きます。机の上だけで作ると、現場の順番と合わなくなります。
- 作ったら、その作業をする人に教え、教えたことを記録します。教育を受けた人にサインをしてもらうと、「聞いていない」を防げます(厚生労働省の作業手順書作成要領)。
作業手順書を作る流れ
厚生労働省の作業手順書作成要領では、次のステップで作るとしています。
- 作業構成の認識:作業を観察し、どんな作業でできているかをまとめる
- 作業分解:作業を大・中・小に分け、手順書にする作業を決める
- 原案の作成:急所を「成否」「安全」「やりやすく」で書き、ほかの作業者の意見を聞く
- 決定:決めたルールで承認する
- 実施:教育と訓練をする
- 維持:やり方や道具が変わったら直す
作業手順書・作業指示書・KYシートの違い
| 書類 | 書くこと | 使うとき |
|---|---|---|
| 作業手順書 | 1つの作業の決まった順番と、急所・危険と対策 | 作業を教えるとき・作業の前に読み返すとき |
| 作業指示書 | その日の作業の内容・場所・日時・担当 | 作業を頼むとき |
| KYシート | その日・その場所の危険と、行動目標 | 毎日の作業の前 |
くわしい使い方
部品とブロック
左の列の「+ 追加」から入れます。ブロックは、よく使う部品の組み合わせで、入れたあとも中の部品を自由に直せます。
| 部品 | 使いどころ |
|---|---|
| テキスト | 題・名前・会社名・見出し・注意書き。字を空にすると、書き込む欄(Excelで記入するマス)になります |
| ボックス | 部品を横か縦に並べる入れ物。枠・塗り・余白・間隔を付けられ、ボックスの中にボックスも入れられます |
| 表 | 作業内容・点検項目・部品の一覧。列の名前・幅・種類と、行の数を変えられます |
| 写真の枠 | 作業前・作業後の写真。用紙の上で押すと、写真を貼れます |
| チェック | □良 □否 のような、選ぶ印 |
| 画像 | 会社のロゴ・印影・図 |
| 線・改ページ | 区切りの線と、2枚目へ送る所 |
| ブロック | 記入欄・日付・記入欄(複数行)・写真・写真2枚・押印の枠・選択肢・見出し・会社の情報・宛名・点検の表・合計の欄 |
| カスタム | ボックスの設定の「ブロックとして保存」で残した、自分のブロック(無料会員)。どのテンプレートにも入れられます |
主な操作
| 操作 | やり方 |
|---|---|
| 欄を足す | 左の列のいちばん下の「+ 追加」。ボックスの中に足すときは、そのボックスを開いて、中の「+ 追加」 |
| 欄を外す | 行の右の ×(確かめが出ます)。外しても「元に戻す」で戻せます |
| 並べ替える・ボックスに入れる | 行の左のつまみ(⋮⋮)をつかんで動かします。閉じたボックスの行の右半分に落とすと、その中へ入ります。スマホは、つまみに指を置いたまま動かします |
| いくつかをまとめて囲む | Shiftを押しながら、左の行か右の用紙の部品を押して選びに足し、⌘G(Ctrl+G)で1つのボックスに。複製・切り取り・外すも、まとめてできます |
| 別のボックスへ移す | ⌘X(Ctrl+X)で切り取り、移す先を選んで⌘V(Ctrl+V)。選んだ部品のすぐ下に入ります(中を開いたボックスを選んでいれば、その中の終わりに) |
| 設定を変える | 左の行か、右の用紙の欄を押すと、その部品の設定が開きます |
| 横に並べる | 部品をボックスに入れ、ボックスの「並べ方」を「横」にします |
| 幅を変える | 設定の「幅」で、最大(残りいっぱい)・指定(mm)・自動(字に合わせる)。横に並んだ欄の境目は、用紙の上でつまんでも変えられます |
| 字を変える | 右の用紙の上で、そのまま書きます。大きさ・太字・寄せ・飾り(下線・枠・左に帯・塗り)は設定で |
| よく使う形を残す | ボックスの設定の「ブロックとして保存」。中の部品とロゴなどの画像ごと残り、「+ 追加」の「カスタム」から入れられます(無料会員) |
| 枠や線を付ける | ボックスの「枠・塗り」と「枠の辺」(全部・上下・下だけ・左右)と「線」(太さ・点線)。区切りには「線」の部品 |
| 写真を貼る | 右の用紙の写真の枠を押します(写真は送らず、このページの中だけで扱います) |
| 表に、まとめて入れる | Excelから何行かをコピーして、表のマスに貼り付けます |
| 用紙を変える | 頭の帯の「用紙設定」で、大きさ(A4・A3・B5)・向き・余白・間隔 |
| 作成する | 「Excel作成」で記入して使うExcelのひな形に、「PDF作成」で印刷して手で書く用紙に |
キー
| 操作 | Mac | Windows |
|---|---|---|
| 外側のボックス(1つ上の段)を選ぶ | Esc | Esc |
| 選んだ部品(いくつかでも)を、ボックスで囲む | ⌘+G | Ctrl+G |
| ボックスの囲みを外す | ⇧+⌘+G | Ctrl+Shift+G |
| 部品を選びに足す | ⇧+クリック | Shift+クリック |
| 選んだ部品を複製する | ⌘+D | Ctrl+D |
| 選んだ部品をコピー・切り取り | ⌘+C・⌘+X | Ctrl+C・Ctrl+X |
| 選んだ所に貼り付け | ⌘+V | Ctrl+V |
| 選んだ部品を外す(確かめが出ます) | Delete | Delete |
| 元に戻す | ⌘+Z | Ctrl+Z |
業種ごとの使いどころ
よくある質問
- 作業手順書と、法律の関係は?
- 労働安全衛生規則では、労働者を雇い入れたときと作業内容を変えたときに、業務に関する安全または衛生のために必要な事項を教育します。その事項の1つが「作業手順に関すること」です(労働安全衛生規則第35条)。職長などの教育の事項にも「作業手順の定め方」があります(同規則第40条)。作業手順書があると、この教育に使えます。
- 作業計画とは違いますか?
- 法令で、作業計画を定めることが求められる作業があります。例えば、高所作業車を使う作業では、場所の状況や高所作業車の種類と能力に合った作業計画を定め、作業の方法を示し、関係する労働者に知らせます(労働安全衛生規則第194条の9)。車両系建設機械を使う作業なども対象です(職場のあんぜんサイト「作業計画」)。当てはまる作業では、作業手順書とは別に、条文で決まった事項を作業計画に入れて定めてください。
- 急所とは何ですか?
- 手順の中で、そこを外すと、うまくいかない・けがをする・やりにくくなる点です。厚生労働省の作業手順書作成要領では、作業の手順が「成否、安全、やりやすく」であるかを基本にチェックするとしています。
- 決まった様式はありますか?
- この用紙の欄は、厚生労働省の作業手順書作成要領の様式の例をもとにしています。会社の決まりや、元請の指定の様式があれば、それに合わせて欄を変えてください。
- いつ見直せばいいですか?
- 設備・原材料・作業の方法や手順を新しくしたり変えたりするときは、危険性や有害性の調査(リスクアセスメント)を行うとされています(危険性又は有害性等の調査等に関する指針の5)。手順書も同じときに見直し、災害やヒヤリハットが起きたときにも見直します。直したら、改定日と改定の記録を書きます。
- 記入例のまま使えますか?
- 記入例は書き方の例です。自社の設備・道具・人数に合わせて直してください。停電作業(労働安全衛生規則第339条)や高所作業車(同規則第194条の9など)のように、法令で措置が決まっている作業は、その措置が手順に入っているかを確かめてください。資格は、作業や建物によって変わるので、確かめてから書いてください。
- 手順の行を増やせますか?
- 増やせます。表の設定の「行の数」で変えられます。行が増えて1枚に収まらないと、次の用紙へ続きます。写真や図を入れたいときは、「+ 追加」の「写真」で写真の枠を足せます。
- エクセルで直せますか?
- 直せます。「Excel作成」で、パソコンで記入して使えるファイルになります。欄や字を自社の書式に合わせて直したファイルも、自社の業務や取引先のために、自由に使えます。
- 手書きで使えますか?
- 使えます。「PDF作成」で印刷すれば、書き込む所に手で書けます。
- 会社のロゴを入れられますか?
- 入れられます。「+ 追加」の「画像」でロゴを入れ、好きな場所に置きます。
- 作った形を残せますか?
- 無料会員は「設定保存」で、名前を付けて残せます。次からは「保存済みの設定」から選ぶだけで、同じ形になります。
- 何回でも作れますか?
- 登録なしのフリーは月10回・1回に用紙5枚まで、無料会員(登録は無料)は月30回・1回に用紙10枚まで、プロは回数の上限なし・1回に用紙100枚までです。「Excel作成」も「PDF作成」も1回と数え、ほかのテンプレートの作成と合わせて数えます。
1作業を選ぶ
2自社の手順に直す
3Excel・PDFで作成




